主題 なりすましメールからみる、eメールの仕組み 

さいたま市立木崎中学校 

1、ねらい

 インターネットをはじめとした情報機器にかんして、生徒よりも、教員や親の方が仕組み最新情報にかんして疎いことが多く、操作もおぼつかない場合がある。また、eメールも携帯やパソコンでやりとりは出来るが、文字を打ち込み送受信がやっとという場合が多い。そこで、なりすましメールからeメールの簡単な仕組みを知る。

 

2、研修の内容

インターネットの世界では、パソコン同士の通信にはすべて2進数が使われている。木崎中のメールアドレス「kizaki-j@saitama-city.ed.jp」はパソコンにとっては意味を持っていない。

あくまでも人間にわかりやすいようにつけているだけである。インターネット上でのデータのやりとりには必ず「ヘッダ」といわれるデータがあり、その中にコンピュータの本当の番地がかかれている。

インターネット上の番地とは一般的にIPアドレスといわれている。木崎中のIPアドレスは

  218.225.111.205 である。これを二進数に直すと

11011010.11100001.01101111.11001101 と表せる。

32桁の2進数で表せ、その組み合わせは約43億通りになる(2の32乗)

この番号をインターネットにつながっているコンピュータや携帯電話に割り振っている。

木崎中の場合はグローバルIPアドレスといい、世界で一つの番号が割り振られている。しかし、家庭のPCや携帯電話のようにたまにしかインターネットにつながない機器にこのIPアドレスを割りふるっていては番号が足りなくなる。そこで、グローバルIPアドレスとは別にプライベートIPアドレスが割り振られている。たとえば、KDDIのサーバーコンピュータにはグローバルIPアドレスを割り振り、KDDIの携帯にはプライベートIPアドレスを割り振る。そうすれば、docomoとKDDIで同じアドレスを使うことができる。プライベートIPアドレスはインターネットに接続するときだけ、あいているプライベートアドレスを携帯会社から割り振られるので、同じ携帯でも、その時々でIPアドレスは異なる。

 

 

 

ヘッダ@ 

木崎中学校のPCから携帯電話にメール送ったときに表示される送信元アドレス。

 

Return-Path: <kizaki-j@saitama-city.ed.jp>
Received: from lsean.ezweb.ne.jp ([172.24.1.65])
  by nm26imta04.ezweb.ne.jp
  id <20100825083540469.MR47.81194A0@nm26imta04.ezweb.ne.jp>;
  Wed, 25 Aug 2010 08:35:40 +0900
Received-SPF: None (lsean.ezweb.ne.jp: 218.225.111.205 is neither permitted nor denied by domain of saitama-city.ed.jp)

client-ip=218.225.111.205;

envelope-from=<kizaki-j@saitama-city.ed.jp>; helo=intra-ms2.saitama-city.ed.jp;
Received: from intra-ms2.saitama.city.ed.jp

ヘッダA

 同じく木崎中学校から常盤中学校になりすまして送ったメール。送信元表示に木崎中学校のアドレス等は一切表示されない。

 

Return-Path: <tokiba-j@saitama-city.ed.jp>
Received: from lsean.ezweb.ne.jp ([172.24.1.70])
  by nm26imta04.ezweb.ne.jp
  id <20100825083708742.MRB0.827DFA0@nm26imta04.ezweb.ne.jp>;
  Wed, 25 Aug 2010 08:37:08 +0900
Received-SPF: None (lsean.ezweb.ne.jp: 218.225.111.205 is neither permitted nor denied by domain of saitama-city.ed.jp)

client-ip=218.225.111.205;

 envelope-from=<tokiba-j@saitama-city.ed.jp>; helo=intra-ms1.saitama-city.ed.jp;
Received: from intra-ms1.saitama.city.ed.jp

 

       の数字がIPアドレス。受信した携帯電話のIPアドレスは、プライベートアドレスなので、それぞれ異なった番号が割り振られているが、前半の172.24は共通である。そこから、このアドレスはKDDIと判断することができる。KDDIに問い合わせれば、この時間はどの携帯電話にこのアドレスを割り振ったか知ることができる。

218.225.111.205は木崎中の固有のアドレスなので、ヘッダの中では、

  Saitama-city.ed.jpから割り振られていることがわる。

Return-Path:<kizaki-j@saitama-city.ed.jp>  返信先メールアドレス。

envelope-from=<tokiba-j@saitama-city.ed.jp> 表示されるメールアドレス

この二つはPCからは自由に書き換えることができる。

 

 掲示板への書き込みにもこのヘッダはついているので、メールアドレスを偽装しても、IPアドレスから発信元を特定できる。

 

 携帯電話では通常、通信料を安く抑えるためにヘッダは受信しない。

メールは通信会社のサーバーコンピュータに保存され、本文だけが

携帯電話に送られるので、ヘッダをみるには、携帯電話ごとに方法が異なるので、取扱説明書で確認しなければならない。また、通信料は有料となる。通信すると上記のようなヘッダを受信できる。

 

3、成果と今後の課題

 インターネットの世界は技術の進歩が速く、常に新しい情報を持っていないと、子供たちに追い付けないことがある。常にICTについて知り、学校内で情報を共有し理解してもらうことが課題と考える。